傾向線の追加方法は、第2データ系列の追加とほとんど同じです。C1Chart は、値に基づいて自動的に計算を行い、傾向線をプロットします。デフォルトでは、傾向線の FitType は Polynomial(多項式)、Order は2です。次のコードサンプルに傾向線の追加方法を示します。
次の図からもわかるように、デフォルトの傾向線は、データに密に適合しません。
Order プロパティを変更することで、より密に適合させることができます。FitType プロパティと Order プロパティを指定することで、自由に適合度を設定できます。
C# |
コードのコピー
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tl.Label = "Trend";
tl.FitType = FitType.Polynom;
tl.Order = 6;
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上のコードは、曲線の多項式傾向線を生成しますが、これでもまだ、データに最適に適合しているとはいえません。
図のグラフに使用したデータは、7日ごとのガス価格の値です。この種のデータでは、移動平均傾向線がより適しています。移動平均傾向線を使用すると、次の図のように、データによく適合します。
移動平均傾向線を設定する場合は、新しい MovingAverage オブジェクトをインスタンス化し、Period プロパティを設定する必要があります。このプロパティは、傾向線に使用するデータポイント数を指定します。ガス価格データは7日ごとの平均値なので、Period を 48 に設定すると、1年のデータ平均値が計算されます。
C# |
コードのコピー
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MovingAverage ma = new MovingAverage(); ma.Label = "Moving Average"; ma.Period = 48; ma.XValuesSource = days; ma.ValuesSource = price; ma.ConnectionStroke = new SolidColorBrush(Colors.Red); chart.Data.Children.Add(ma); |